INTERVIEW vol.1
友人のおばあさまを訪ねて行った老人ホームで、スタッフの方とご入居者さまの話している表情を見て、そのあたたかさやぬくもりに惹かれました。環境に馴染めず元気がなかったおばあさまが、私たちの訪問に笑顔になってくれたのを見てスタッフの方も喜んでくれて。その人と人との交流の温かさがとても印象的で、「こんなところで働きたいな」と思ったのがきっかけです。
資格を取ったのが40代でした。スタートが遅かったので周りに追いつく為に密度の濃い経験を積みたいと思い、医療環境も整っていて多くのご入居者さまと接することのできる老健を選びました。五年間の勤務で様々なことを勉強させていただき今の自分の基礎になったと思っています。
老健では重度の方が多く、大変でしたがヤリガイもありました。でも残業が多く、結果自分の時間が確保できずに辞めてしまったんです。一方で、もう少し生活に寄り添ってご入居者さまのためにいろんなことをやりたくて、このお仕事に携わるきっかけとなった有料老人ホームで働くことを選択しました。私としては日勤のフルタイムで働きたい。でも、いざ探してみると、条件の見合うところを見つけられなくて…。だから自分で探すのには限界があると感じたので、ベネッセキャリオスに登録派遣をして、条件に合った施設を紹介してもらうようにしました。
まずは大手という安心感がありました。ホームページを見ても説明が丁寧で、派遣がはじめての私でもわかりやすく、環境がしっかりしているんだろうなという印象でした。実際にベネッセの介護施設で働いている友人から聞いていた、「おもてなしの心」でのケアにもすごく共感できて、そんな施設を運営している企業のグループ会社という点も大きかったですね。
コンサルタントの方の対応がとにかく早いんです。結論がでていないときでも必ず状況報告をしてくれるし、要望通りの案件が見つからないときも代案をちゃんと用意しておいてくれます。細かなことなんですが、仕事のときは疲れにくいナース靴を履きたいんですが、いつも派遣先に確認をしてくれているんです。「以前働いた施設でもう一度働きたいので、空きがないか確認をお願いしたいです」とお伝えしていた際にも、欠員が出たときにはすぐに連絡をくれました。
大手ということの安心感もありましたが、なんでも相談できて、きちんと私のことを理解してくれているコンサルタントがいることで、とても安心ができますね。
私の希望は夜勤のない日勤フルタイムです。働き方を選ぶことが出来るのが嬉しいことです。正社員として働いていた時はケア以外のことでも考えることが多く、家に帰ってからも仕事のことが頭から離れませんでした。その点派遣は書類などの書き物も少ないし会議に出なくてもいい。組織としての役割も役職もないので介護以外の業務に追われることもありません。付帯業務が無くケアに専念できるのが派遣です。
年齢を重ねて行くと巻き爪や陥入爪、割れ爪などの足の爪にトラブルを抱えている方が多く、ご入居さまの中にも身体機能に問題はないのに爪のトラブルが原因で歩くのが困難な方がいらっしゃいます。そのケアができる足爪補正士という資格を取りたいと考えています。
派遣で働き始めてから、仕事のことを考えない自分の時間を持てるようになりました。音楽が好きなので休みの日にはコンサートにも行ったりしています。昔から聴いていたビートルズですが改めてその良さにひかれ、彼らの生誕の地であるリバプールにいつか行きたい!と思っています。その目標があるから、お仕事も頑張れているように思います。
やりたいことがあるから派遣で働く。私もご入居者さまと向き合いたいことがこの働き方を選んだ理由です。介護のお仕事に専念ができて、時間が約束されているから残業もなく、仕事を持ち帰ることもないから、私生活とのメリハリもしっかりつけられる。仕事でもプライベートでも気になることや、やりたいことを見つけることができて、そこに向かうための準備が派遣という働き方だからできている。「やりたいことのために派遣で働いている」のではなく「派遣で働いていてよかった」というのが本音です。体力的に厳しくなってきたときのために、サービス提供責任者で働く準備もしています。正社員雇用になるので、そのときこそ派遣から卒業になりますけど。